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「やってみよう、を文化に。」
~倉斗研究室の学生が地域と共につくる「Co-展2025」を開催~

「やってみよう、を文化に。」~倉斗研究室の学生が地域と共につくる「Co-展2025」を開催~

習志野市本大久保の「プラッツ習志野」多目的広場で、105日(日)、恒例の地域イベント「Co-展(こう展)『Co-でなくっちゃ』」が開催された。2017年から続くこの催しは、「やってみよう,を文化にする」を合言葉に、習志野かいわいの人々と本学デザイン科学科・倉斗綾子研究室の学生が協働でつくり上げてきた、まちの楽しいこと・もの・ひとの展示会。

今年もワークショップや展示、飲食、音楽など20組以上が出展し、地域の人々や家族連れ、学生などでにぎわった。秋晴れの空の下、公園ではコーヒーやビールを片手に、ゆったりと買い物や対話を楽しむ姿があちこちに見られ、会場全体がひとつのリビングのような温かい雰囲気に包まれていた。

街の方々から「くらけん」の愛称で親しまれている倉斗研究室では、当日、複数のプロジェクトで出展。ジモトの魅力をおみやげを通して発信する「ならしのみやげ」のセレクトショップや、まちの魅力を共有するマップワークショップを展開。さらに、福祉法人や他大学の福祉系学生とともに活動を続けている「福祉を語るプラットフォーム『フフプ』」としても法人と共同出展した。これらの取り組みは、地域と学生、異分野の人々をつなぐ実践的なデザイン教育の一環であり、倉斗研究室の特徴的な活動のひとつとなっている。また、イベントのフライヤーやイメージコピーの制作を地域メンバーと話し合いながら担当し、会場マップやInstagramでの広報も学生主体で進め、自らの研究テーマや活動をまちの人々と共有しながら、交流を楽しんだ。

当日は、地域の人々だけでなく、倉斗研究室の卒業生たちも会場に訪れ、互いの近況を語り合う姿が見られた。学生と市民、そして卒業生までが世代を超えてつながる——そんな温かい輪が「Co-展」の魅力であり、「やってみよう」をキーワードに、地域と共に挑戦を続ける倉斗研究室の活動が、習志野の秋を明るく彩った。

【研究室メンバーの感想】

佐々木陽加さん(大学院修士課程2年)
お客側、裏方側、出展者側と3者の立場で当日だけでなく準備段階から携わらせて頂きました。三者三様の考えを知ったからこそ、今年のCo-展は、関わる方々の晴々とした表情がより心に染みました。Co-展を通して得た経験は、学生の内から地域の方々との交流できることが何より貴重なものであり、今後の人生において「ご縁を結ぶ力」糧になるだろうと実感しています。

神宮蘭さん(4年)

今回はCo-展の中で、私の卒業研究に関わる「場の一体感の醸成」をテーマに、社会実験のような取り組みをさせていただきました。私の「やってみたい」に来場者の皆さんを巻き込むことで、多くの反応や表情に出会えました。「やってみたい」が形になる、この環境の温かさとありがたさを改めて実感した一日でした。

清水太輔さん(3年)
今回、私は初めて「Co-展」に参加し、フライヤーの制作を担当しました。これまで先輩たちが作り上げてきたデザインの流れを大切にしながらも、自分たちらしい表現を見つけるのは難しく、でもすごくやりがいのある経験でした。当日は、お店を出している人も、お客さんも、公園で遊ぶ子どもたちも、みんなが思い思いに楽しんでいて、その空気がゆるやかにつながっているのを感じました。会場全体があたたかい雰囲気に包まれていて、本当に素敵な一日でした。