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幕張町の魅力を再発見し、交流の場をデザイン 幕張セッション×Chiba Bluegrass Festival Spin-off

幕張町の魅力を再発見し、交流の場をデザイン 幕張セッション×Chiba Bluegrass Festival Spin-off

 デザイン科学科・西田研究室では、地域住民や企業、行政と連携しながら、学生が主体となって地域課題に向き合うプロジェクトに取り組んでいる。その一つが、20251130日に開催された「幕張セッション×Chiba Bluegrass Festival Spin-off」への参画である。
 
 本プロジェクトは、昨年度に実施した北習志野商店会との産学連携イベント「きたならマーケット」をきっかけに、「幕張町でも地域活性化に取り組めないか」と声をかけていただいたことからスタートした。幕張町は、若年層の人口流出などを背景に「消滅可能性都市」とも言われる地域であり、地域の魅力を再発見し、将来につなげていくことが課題とされている。


 学生たちはまず、幕張町を実際に歩き、現地調査を通して町の魅力や課題を把握した。その後、地域住民、商店関係者、イベント発起人である株式会社hamoru、行政関係者と対話を重ね、「幕張町のありたい姿」を共有した。その中から、イベント当日に人と人、人とまちのつながりが生まれる二つの施策を提案した。


 一つ目は「幕張セッションスタンプラリー」である。スタンプを重ねて押すことで、幕張町のどこかの風景が完成する仕掛けとし、参加者が町を歩きながら景色を探す体験をデザインした。完成した絵はポストカードとして持ち帰ることができ、次回以降のイベントへの期待にもつながる企画となった。


 二つ目は、コミュニケーションボード「おいものおもい」である。幕張町が江戸時代に青木昆陽によってさつまいも栽培が成功した地であることに着目し、さつまいもをモチーフにした付箋紙に「自分の知っている幕張の魅力」を書いて貼る仕組みを考案した。直接言葉を交わさなくても、ボードを介して想いが共有され、自然な対話が生まれる場となった。


 当日は、完成していくスタンプの絵や、付箋に書かれた言葉をきっかけに、初対面同士の会話が生まれる様子が多く見られた。子どもから高齢者まで、幅広い世代が学生の提案した仕掛けを楽しむ姿は、学生にとって座学では得られない貴重な学びの機会となった。

デザイン科学科4年 プロジェクトサブリーダー 山口 凛
来場者の年齢や興味によって、デザインの受け取られ方が大きく変わることを実感しました。同じ町でも世代によって見え方が違うことを、実際の反応から学ぶことができました。

デザイン科学科4年 プロジェクトリーダー 伊藤 悠人
多くの立場の方と協力しながら一つの場をつくる楽しさと難しさを学びました。伝え方一つで相手の受け取り方が変わることを実感し、大きな成長につながりました。