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工学専攻の学生が、日本音響学会第154回(2025年秋季)研究発表会 第59回粟屋潔学術奨励賞を受賞しました

工学専攻の学生が、日本音響学会第154回(2025年秋季)研究発表会 第59回粟屋潔学術奨励賞を受賞しました

1.受賞者氏名
戸田 菜月(とだ なつき)
 
2.学科(専攻)・学年・研究室
工学研究科工学専攻・博士後期3年(竹本浩典研究室)

3.受賞名称
「第59回粟屋潔学術奨励賞」
 
4.受賞日
令和8年3月18日(水)
 
5.受賞団体・大会名
日本音響学会第154回(2025年秋季)研究発表会
 
6.論文(作品)・研究題目
「オペラ歌唱における頸椎後弯を用いた音高調節機構の検討」
 
7.受賞対象となった作品や研究の概要
私たちはこれまでに,リアルタイムMRIでオペラ歌手の体内運動を観測し,研究してきました。その結果,オペラ歌唱では音高の上昇に伴い,頸椎が連続的に後弯することが明らかになりました。先行研究では,頸椎の前弯を利用して声を低くするメカニズムが存在することから,これは,頸椎後弯を利用した新たな音高調節のメカニズムである可能性が考えられました。しかしリアルタイムMRIでは,声帯周囲の喉頭軟骨と呼ばれる部位のコントラストが低いため,このことを明らかにすることができませんでした。そこで本研究では,リアルタイムMRIよりも喉頭軟骨のコントラストが高い静止画の撮像法を試験的に導入して,1名のオペラ歌手の音高変化に伴う喉頭軟骨,舌骨,頸椎の輪郭をトレースして予備的に分析を行いました。その結果,音高を変化させる主要因は,輪状軟骨と呼ばれる部位に対して,舌骨と甲状軟骨の前下方への変位でした。これらの部位を変位させる力によって,下顎や頭部には前下方に倒れ込む力が働くと予想されます。これに対して頸部を真っ直ぐにし,顔を前に向けた状態を保つために,頸椎が後弯するのではないかという推察を得ることができました。
 
8.受賞の感想
まず率直にとても嬉しいです。学部4年から続けてきた,オペラ歌唱の研究テーマでこのような賞をいただき,これまで研究をしてきたことをご評価いただけたのではないかと思っています。この研究は普段からご指導いただいている竹本先生,大阪芸大の高橋先生,そして学部生時代に一緒に研究していた工藤さんがいなければ,ここまで評価をいただけることはなかったと思います。この3名の方々に加え,いつも温かくご指導してくださる知能メディア工学科の先生方,共に研究を頑張る竹本研の学生たち,そして生活を支えてくれる母,周囲の皆様方に感謝しています。
 
9.関連リンク
受賞対象となった講演の原稿:https://takemoto-lab.com/home/wp-content/uploads/2026/01/toda2025%E7%A7%8B.pdf
粟屋学術奨励賞の受賞一覧ページ:https://acoustics.jp/awards/awaya/