学科の特色
社会が複雑化する中で、企業の経営リスクは年々高まっており、会社を経営するにはどのようなリスクがあり、それがどれくらいの損失をもたらす可能性があるのか、正しくリスクを評価し、適切にマネジメントする能力が不可欠となっています。その一方でリスクを意識しすぎる消極的な姿勢が、健全な経営を阻害しているケースも散見されます。重要なのはリスクを回避するだけでなく、リスクを正しく把握し、適切にコントロールすること。本学科では、金融・情報・生産・生活の4分野を軸に、文理融合型のカリキュラムを編成。
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ディプロマ・ポリシー
[金融・経営リスク科学科の学生が卒業時点において身につけるべき能力](1) 金融,情報,生産,生活の4分野におけるリスクに関する基礎的知識を有している。(2) 企業活動や日常生活におけるリスクを抑えるリスクマネジメントの手法を身につけている。(3) リスクマネジメントにおける問題を発見し,様々な分野から解決する糸口を見いだし,その解決策を導き出す能力と,実行するコミュニケーション能力を身につけている。 -
カリキュラム・ポリシー
金融・経営リスク科学科のディプロマ・ポリシーを達成するために,以下のとおり3項目の教育課程編成における方針を定める。(1) 確率・統計や最適化手法を含む数理工学的手法,情報システム技術,信頼性や安全解析を含む経営工学などの基礎知識と,金融,情報,生産,生活の4分野におけるリスクに関する基礎知識を修得するための授業科目を提供する。(2) リスク管理の対象となる金融・情報・生産・生活の4分野に係わる社会科学的視点を踏まえたリスクマネジメントの手法を修得するための授業科目を提供する。(3) リスクマネジメントにおける問題を発見する能力,その影響を分析・評価する能力,その対策と波及効果を理解する能力を身に着けるため,演習や実験を交えた実践的な教育を行うことにより,主体的な学びの場を提供する。 -
アドミッション・ポリシー
「安全・安心で質の高い生活のできる国」の実現のために、リスクマネジメントの専門家が必要とされています。金融・経営リスク科学科は、企業活動や日常生活におけるリスクを最小限に抑えるリスクマネジメント手法を学び、広い視野を持つことによって、見落としがちなリスクを発見できる基礎知識を持った人材を育成します。様々な視点から解決の糸口を見つけるために、金融、情報、生産、生活の4分野を設けて、企業活動や日常生活におけるリスクを最小限に抑えるリスクマネジメントの手法を身につけます。リスクマネジメントにおける問題を発見し、解決策を導き出す能力と、実行するコミュニケーション能力を養います。〈求める学生像〉- 金融、情報、生産、生活におけるリスク管理に興味がある人
- リスクをチャンスに変えるという意識を持ち、自ら考え行動できる人
- リスク対策を通して快適な社会づくりに貢献しようという志を持った人
学びのポイント・カリキュラム
金融・経営リスク科学科_カリキュラム(PDF ファイル 1.2MB)-
1年次
リスクとは何かを知り、背景となる経済活動の仕組みを学修します。
「リスク」を理解するには、社会がどんなシステムで動いているか、企業が意思決定を行うプロセスなど、背景となる経済活動を知らなければなりません。そういった基本の学修から、リスクへの理解を進めます。
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2年次
4分野の基礎を横断的に学びます。
1年次の基本的な学びを一歩進め、専門的な学修に備えます。金融・情報・生産・生活の4 分野の社会的・技術的なメカニズムを理解するとともに、それぞれどのようなリスクが潜んでいるか、考えを深めていきます。
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3年次
研究室に所属し、具体的手法を学びます。
3年次から研究室に所属。学修した基礎理論をもとに研究室のテーマに沿って、4分野のケーススタディに取り組み、マニュアル制作や行動指針の策定など具体的なリスクマネジメントの手法を身につけます。
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4年次
卒業研究に取り組み関心のあるテーマを掘り下げます。
学修の総仕上げとなる卒業研究に取り組みます。関心のあるテーマに絞り込み、実例の調査やリスク課題を研究し、卒業論文を作成・発表します。その過程で、プレゼンテーションや文書作成の能力も養い、実社会で能力を発揮できる力を身につけていきます。