千葉工業大学

入試情報 研究センター お知らせ 学長だより
令和7年10月2日
 
千葉工業大学における研究インテグリティ確保に関する基本方針
 
学長 伊藤 穰一

【目的】

本方針は、政府が定めた「研究活動の国際化、オープン化に伴う新たなリスクに対する研究インテグリティの確保に係る対応方針について」(令和3427日・統合イノベーション戦略推進会議決定)に基づき、本学における研究活動の信頼性、公正性、透明性を確保することを目的とします。国内外からの不当な影響や技術流出等のリスクに対応し、学術の健全な発展と社会からの信頼維持に貢献するため、以下のとおり基本方針を定めます。

【適用範囲】

本方針における「研究インテグリティの確保」とは、国内外の大学・研究機関等との共同研究や交流等に伴う各種リスク(利益相反・責務相反、技術流出・情報流出、信頼低下等)に留意し、適切に管理することを指します。本方針は、本学に所属するすべての教職員・研究員、学生、その他本学で研究活動に従事する者(以下「研究者等」という)に適用されます。

【研究者等の責務】

研究者等は、自らの研究活動を行うにあたり、以下の責務を負います。

➀説明責任と透明性の確保:
 研究活動のあらゆる局面において、自らの行動に責任を持ち、説明責任を果たします。
 また、研究活動および関連する情報を、本学および研究費配分機関に対して適切に開示・申告し、透明性を確保します。

②公平性の確保:
 研究のあらゆる側面において、偏見や特定の利益に左右されることなく、客観的・公正に行動します。

③法令・規程の遵守:
 研究に関連する国内外の法令、本学の規程、その他ガイドラインを遵守します。

④教育・研修への参加:
 本学が実施する研究インテグリティに関する教育・研修に積極的に参加し、知識の習得と意識の向上に努めます。

【組織体制】

研究インテグリティを確保するための組織体制を、以下のとおり整備します。

➀研究インテグリティ統括管理責任者:
 学長が統括管理責任者となり、組織全体として研究インテグリティを確保するための責任と権限を持ち、基本方針を策定して全学に周知徹底します。

②研究インテグリティ推進責任者:
 コンプライアンス担当学長補佐が推進責任者となり、統括管理責任者を補佐します。
 また、研究インテグリティ確保に関する全学的な教育・研修プログラムを企画・実施します。

③対策・方策の実行組織:
 研究者倫理委員会および安全保障輸出管理委員会が、研究インテグリティの確保に関する対策・方策を協議・実行します。
 両委員会は、利益相反・責務相反、技術流出、研究データの管理、不正行為への対応等に関する明確な規程やガイドラインを整備し、定期的に見直します。


④相談窓口および事務取扱
 教学センターが研究インテグリティに関する相談窓口となり、事務を取り扱います。
 研究者等からの情報報告を受け、外部からの支援や兼業等の状況を把握し、リスクマネジメントを適切に行います。
 
以上