千葉工業大学

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卒業時アンケートの実施と活用

本学の内部質保証として、教育の成果を確実に検証し、教育内容の改善を不断に行う観点から、令和5(2023)年3月の卒業生(学部4年生を対象)に「卒業時アンケート」を実施し、自己評価による4年間の学修成果や能力の成長度を測定しています(令和5(2023)年度は卒業生の98%が自己評価を実施)。
学部共通の教育課程では、教養特別科目分野に「ボランティア」「国内インターン」「国際インターン」「ソーシャルアクティブラーニング(地域社会との連携事業)」を教養科目として編成し、卒業時までに1科目以上を修得するよう義務付けるなど、より知識・技術の応用的な実践の機会提供を図っています。その効果として、ディプロマ・ポリシーに共通に掲げる「基礎能力」「思考力」「判断力」「表現力」「課題発見力」「課題解決力」「協働力」「倫理観」のいずれの能力においても学生の成長実感は高い水準を維持しています。

学生生活アンケート調査の実施と活用

学生生活アンケート調査は、学生の動向を把握するとともに、学生の意思を大学運営に反映させることを目的として実施しています。令和5(2023)年度の回答率は全体で 84.8%となり、前年度より6.5%減少しました。収集した意見については、全て回答を記述したうえで公開することとしており、早期に対応できるものから順次、担当委員会及び関係部署で改善に取り組んでいます。
また、令和5(2023)年度から、学科ごとに集計した満足状況、学習意欲、事前事後の学修時間をフィードバックし、学科単位での検証・改善を促す教学マネジメントの取り組みを行いました。

授業アンケート調査の実施と活用

学生に対する授業アンケート調査は、学生自身も授業への取り組み度を振り返ることができるよう、設問内容を設計し、毎学期末に全授業科目で実施しています。また、全ての学生にiPadを貸与していることから、授業アンケートをWeb化して効率的で円滑な実施を図っており、令和5(2022)年度も高い実施率を維持しています(令和5(2023)年度前期98%、後期97%)。
授業改善及び教員研修を所管するFD委員会では、毎回の授業アンケート集計結果を分析し、改善に向けた検証を行う観点から、授業アンケート調査サマリーに纏めています。令和5(2023)年度は、学生からの授業に関する意見を厳選して、より一層実態に近い回答が得られるよう、授業アンケートの抜本的な見直しを行いました。FD活動の観点から、学生による授業アンケートの回答データが各授業の改善活動に深く関連するよう、「学習意欲を引き出す授業であったか」「授業個々の目標を達成できたか」「教員の熱意が感じられたか」など、授業運営の実態的な設問を配置しました。
今後は、新たな設問による回答データを経年的に検証することで、授業運営の実態的な状況を把握するとともに、有益な授業改善に繋がるよう運用していきます。なお、これらの状況は、FD委員会から授業アンケート調査サマリーとして教授会で配付・報告しており、学外に対しては大学ホームページで公開しています。また、授業アンケート調査の結果は、学生にも公開しており、適切なフィードバックや授業改善の推進・向上に役立てています。